こんにちは!理学療法士の濱村です。
院内勉強会を今年も行います。
第1回目となる今回は、「ACL(前十字靱帯)再建術後のスポーツ復帰」をテーマに、黒川PTが発表しました!
ACLは膝の中にある靱帯の一つで、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで、ジャンプからの着地や急な方向転換をした際に損傷することがあります。
手術後のリハビリをされている患者さんの中には、
「いつからスポーツに戻れるんだろう?」
「前と同じように走ったり、ジャンプしたりできるようになる?」
「またケガをしないか心配……」
といった不安を感じている方もいらっしゃると思います。
スポーツ復帰に向けて、さまざまな面から身体を確認
スポーツへの復帰を目指すうえで、膝の筋力をしっかり取り戻すことは大切です。
しかし、実際のスポーツでは筋力だけでなく、走る・跳ぶ・着地する・止まる・方向を変えるなど、さまざまな動きが必要になります。
今回の勉強会では、スポーツ復帰に向けて身体の状態をどのように評価するのかについて学びました。
筋力測定のみでなく
・ジャンプや着地、切り返しでの俊敏性・反発力(SSC能力・RSI評価)
・再負傷への恐怖感や心理的な準備状態(ACL-RSIスコア)
・実際の動作の質(膝が内側に入っていないかなど)
といった、多角的なデータと動作分析をもとに「高いパフォーマンスで、安全に復帰できるか」を評価する必要があります。
筋力の数値だけではなく、「実際に身体をどのように動かせるのか」まで確認することが、スポーツ復帰を考えるうえでは大切になります。
「身体」だけでなく「気持ち」も大切
身体が回復してきても、
「また同じケガをするのが怖い」
「思い切って踏み込めない」
「以前のようにプレーできるか不安」
と感じることがあります。
身体機能だけでなく、スポーツ復帰に対してどのくらい自信を持てているか、再びケガをすることへの不安がどの程度あるかといった心理面を確認する評価について学びました。
スポーツ復帰を考えるうえでは、筋力やジャンプ能力だけでなく、患者さん自身が安心して競技動作を行える状態になっているかも大切です。
少しずつ「スポーツの動き」へ
リハビリでは、いきなりスポーツと同じ動きを始めるわけではありません。
まずは筋力や身体の使い方を整え、状態を確認しながら、
筋力トレーニング
↓
片脚での運動
↓
ジャンプや着地
↓
ランニングや減速動作
↓
方向転換やスポーツに近い動き
というように、少しずつ運動の難しさを上げていきます。
今回の勉強会でも、筋力だけでなく、片脚での動きやジャンプ、走った状態から止まる動作、方向転換などへ段階的に進めていく考え方について学びました。
同じACL再建術後でも、年齢や競技、ポジション、スポーツを行う頻度、目標は一人ひとり異なります。
「部活動に戻りたい」
「趣味のスポーツを再開したい」
「以前と同じレベルで競技したい」
など、それぞれの目標に合わせてリハビリを考えていくことが大切です。
学んだことを、患者さんのリハビリへ
今回のような院内勉強会は、スタッフが知識を増やすことだけが目的ではありません。
学んだ評価方法や考え方を、実際に患者さんへ提供するリハビリに活かしていくことを大切にしています。
今回の勉強会を通して、筋力だけではなく、一人一人が必要な動作を段階的に獲得、心理面の評価などさまざまな視点から患者様の状態を確認することの大切さをスタッフ間で共有することができました。
当院ではACLのリハビリに限らず、定期的に院内勉強会を行い、知識や技術の向上に取り組んでいます。
一人一人に合ったリハビリを考えられるよう、スタッフ同士で学びを共有しながら日々の診療に取り組んでいます。
これからもおかもと整形外科クリニックをよろしくお願いいたします。


